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【感想・レビュー】LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標【ネタバレ注意】


公式サイトへ

見てきました。「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」。新宿バルト9まで住処から自転車で。
天気も良く、晴れていたので電車を使いませんでした。月曜の午前なのにもかかわらず、それなりに人はいましたね。
僕の先にシアターに入っていったのが、男女のカップルで、すぐ近くには白髪のおじいちゃんが座っていました。
老若男女問わず人気がありますね、ルパン。
それで、感想と言えるかどうかわからないんですが、書いていきたいと思います。
先に断っておきますが、ネタバレ注意です。ネタバレなしで感想を書くなんて人がいますけど、僕にはそういう器用なことはできないのであしからず。

 このお話しはまだ次元とルパンが手を組んでそう時間が経ってないときのもの。いつも目にするテレビスペシャルのルパンとは一線を画したダーティな雰囲気だと聞いていましたが、その通りだと思いました。作風はいたってシリアス。テレビスペシャルで見られるようなコメディ調なシーンはありませんでした。大人のためのルパンと言われれば、そうかもしれません。僕自身あまり原作は読んだことはなかったのですが、どうやら原作に近い雰囲気の模様。あと、音楽がいいですね。オープニングと、エンディングの曲。イカすと思いました。
小池健さんという方が監督のほかにいろいろデザインとかを担当してるらしいのですが、僕はこの人をまったくしらないので、あまり考えずに話していきたいと思います。

で、内容。宝石盗んだら何故か警察の反応が早い上に次元が殺し屋に狙われている、から、事件の裏を探るぜという話なのですが……僕はあまりストーリーは重要ではないと見ています。ストーリー自体もシンプルで、わかりやすい。

もう一つ、ストーリーが重要ではないと僕が思ってる理由があります。
題名が「次元大介の墓標」と、次元の死を匂わせるものとなっています。じっさい、次元は作中に殺し屋・ヤエル奥崎に殺されます。が、実際は死んだように見せかけて、ヤエル奥崎の裏を描くためのトリックでした。

僕が「ルパン三世」という作品を全く知らず、事前情報なしで次元が死んだシーンを見たら「あっ」と思いますが、僕は「次元大介の墓標」の時系列の後にあたる、テレビスペシャルで活躍する次元を知っています。この映画を見に来る人達もルパンや次元のファンが大半でしょう。

何が言いたいのかというと「我々は次元が死なないことを知ってしまっている」んですね。だから作中で次元が死んでも「またまたぁ、次元ちゃん生き返ってくるんでしょ!」とどうしようもなく思ってしまうわけです。つまり我々はストーリーの結末を知っている。映画を見る前から壮大なネタバレを食らっているわけです。
「それじゃあ意味ないじゃん!」と思われるかもしれません。
でもそんなことはこの映画を作ってる人……そうですね、小池さんもよくわかってると思います。

 だからこそメインの流れ以外のところにこの物語の主題が配置されていると僕は思うのです。いや、この手の「前日譚」はそうせざるを得ないところがある、とさえ思っています。

じゃあ主題(作り手のイチオシ)って何?といわれると、僕はゲストキャラクター「ヤエル奥崎」だと思っています。
むしろそこに次元を加えて「ガンマン同士の対決」と言い換えてもいいかもしれません。

chara6.jpg

ヤエル奥崎。初登場シーンで次元を狙撃します。
かばんの中に独特な形をした狙撃銃を隠し持ち、狙撃ポイントに付くと手早く狙撃銃を組み立てます。



僕は「殺しのテクニック」でロバート・ウェーバー扮する殺し屋が狙撃銃を組み立てるシーンが想起され、強者の雰囲気を感じました。ヤエルは普段から眼帯を装着しており、その姿もこの狙撃シーンの姿と重なると思うのは考えすぎでしょうか。



しかし銃の形的には「ジャッカルの日」の異様に細いライフルが思い出されます。
銃弾の形も細く奇形と言ってよい。着るスーツは同じものをいくつもそろえている。
個人の思想では動かないが、サイコロの出た目の数の銃弾でターゲットを仕留め、そしてターゲットを殺す前に、そのターゲットの墓を建てるというこだわりを持っている。
ターゲットの生きているうちから墓標を建て、ゲーム感覚でターゲットを仕留めるために使う弾数を決める。自らの腕の自信と、ターゲットの生死は自らの手の内という傲慢さ、そして「死」そのものを軽く見ているといった雰囲気を感じさせる男です。
そして実際、強い。ルパンと次元はヤエルのアジトに忍び込み、そこでヤエルと対決する次元。だが次元は早撃ち勝負で一度敗北します。そこで次元はヤエルに
「.357マグナムのような重い銃を使っていては勝てない」
というようなことを言われます。(ヤエルは軽い22口径の銃を使っている)
その後ルパンと一旦撤退したものの、カーチェイスの末、倉庫街のようなところに追い詰められて、ヤエルの狙撃によって、あらかじめ決められていた4発目を頭部に受けて死にます(実際はヤエルが敵を追い詰めている仕掛けを逆手に取ったルパンのトリックだったわけですが)。

そして新たにルパンと不二子がターゲットになるわけですが、次元は実は生きていて、ヤエルがルパンを狙撃で仕留めようとする瞬間を狙って、別方角から狙撃を仕掛け、ヤエルを負傷させます。ヤエルの狙撃ポイントに出向いて直接追い詰める次元。
ヤエルは悟ったのか次元に自分を撃てと言いますが、次元は狙撃銃を海に捨てます。次元は早撃ちのリターンマッチを挑みます。前回はヤエルに撃たれて負傷していた次元ですが、今回はヤエルも次元の狙撃で負傷しています。
ここで次元はヤエルを殺すこともできましたが、それはガンマンとしての彼のプライドが許さなかったのでしょう。
ヤエルは次元が狙撃銃を捨てた時点でそれに気づきました。
そして言うのです。
「着替える時間をくれ」
ヤエルは次元に撃たれて鮮血に染まったスーツを、新しいスーツに替えます。
彼は次元に狙撃されるとは思っていなかったでしょう。彼は代えのスーツ持ち歩いていたことになります。
もしかしたら彼はいつでも死に装束をまとえるようにと、常に真新しいスーツを持ち歩いていたのかもしれません。
私は、どこまでも死に対して軽い男だ、思いました。他者に対しても、自らに対しても。つまり、サムライよろしく平気で他人を殺せるし、死を覚悟できるのです。そしてそれがヤエル奥崎というキャラクターの「味」とも言えましょう。

もちろん次元に負けるつもりはなかったでしょう。しかし、ヤエルの中で自分の死は明らかです。
もし次元に勝ったとしても、ルパンが控えています。そうなれば、ルパンがヤエルを殺すでしょう。
ヤエルはそれでも次元の勝負を受けます。2人ともガンマンであり、自分の腕に対する自信、プライドに対して思うところを互いに理解しています。ここで勝負を受けないのはありえない。

結果は、次元が勝ちます。次元の放った357マグナムと、ヤエルの放った22口径が交錯し、弾丸が大きく威力があるマグナム弾がヤエルの小口径弾を弾き飛ばし、ヤエルの腕に命中します。
しかし、次元はヤエルにトドメを刺しません。「いいのか?」と問うルパンに、次元は答えます。
「ガンマンとしてのヤツは死んだ」
と。
ヤエルが「重い」と否定した357マグナム弾の一撃によって、ヤエルの腕は、肉と骨を抉り飛ばされて千切れかかっていたからです。これではもう、銃は握れない。

次元はヤエルを「殺さない」ことで、ガンマンとしての自分とヤエルの違いを明確に示したのです。
それは、死に装束まで纏って、死ぬつもりでいたヤエルにとっては、残酷だったでしょう。
今までは、ヤエルはターゲットの生死を弄んできました。その男が今、次元大介という男に敗北し、生殺与奪の権を握られている……これ以上の屈辱があるでしょうか?
追い詰められてもなお、最後まで守り通すはずだった己の死の覚悟でさえ許されず。

次元とルパンが去り、ヤエルの表情と、その血肉を失った腕がアップになるシーンは、彼に対する哀愁の念を禁じえません。
その後彼は、自ら死を選ぶのでしょうか、ガンマンとして再起不能になってもなお、敗北を刻み込まれて喪った腕を見つめながら生きるのでしょうか。ヤエルのその後の姿は描かれません。

その後はまあ、丸く収まります。
ルパンと次元がお互いに絆を深め合ったことを確認するシーンがあるんですが、僕からするとちょっとクサいというか、とってつけたハードボイルドというか、そんな感じがします。でも僕はそういうのでもワリと嫌いじゃないです。そういう人は多いのではないでしょうか。ルパンと次元が若い頃だと思えばなおさらのこと。

まあ、こんな感じです。
僕としては物語を通じて、絶対的な自信と腕を持つヤエル奥崎がルパンのトリックにはまり、次元にも敗北し、ガンマンとしての命を失い……と、牙城を突き崩されて「堕ちていく」過程がすごく印象的でした。
ルパンと次元が互いの絆を深め合っていく過程よりも。(たしかこちらが主題だったはずです)

不二子ちゃんも出てましたけど、うーん……あんまり印象に残らん。
話の都合とか、大人の都合のなんか(なんかはなんかです!)で出てきただけなんじゃない?ってレベル。
あ、でも乳首は出てましたね。不二子ちゃんの乳首が出てくるのは僕の記憶する中では「ルパンVS複製人間」だけです。
あれもけっこうテーマが重くてどちらかというと「大人向け」だった気がするので、この作品も大人向けということがわかりやすいことですね?(乳首の露出の有無が大人向けか否かは議論の余地があると思います)
※同監督のテレビシリーズ「峯不二子という女」でも乳首が出ていたらしいです!

あと次元の声優の小林清志さんはさすがですね。81歳になり、過去に比べるとさすがに老いを感じさせますがまだまだ「次元」してました。あのシブい声が次元です。最近では不二子ちゃんが沢城みゆきさんになったり、とっつぁんが山寺さんになったりしていますが、次元はずっと小林さんなので、「あの」次元以外の声がまったく想像できないですね。

まあこれぐらいでしょうか。点数にすると……アリですね!
シブい男の物語です。
次元が好きな人(例えば僕とか)は見に行ってもいいんじゃないでしょうか。
あ、五右衛門が好きな人は見に行っちゃだめですよ!写真で、1秒出るか出ないかですから!!
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